2016年06月23日

Posted by Tsukayama Wakana
at 00:44
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職場の社会保険に関する話

私達への影響は?出産手当金、傷病手当金の計算方法が変わります

こんばんは、津嘉山です。


H28年4月より、出産手当金及び傷病手当金の計算方法が変わっています。
私達にはどのような影響があるのでしょうか?


結論

今までもらっていた額よりも多くなる人もいれば少なくなる人もいる。
だから、得するのか損するのかは人による。



今までの額の計算方法では、休んだ日の 標準報酬月額 を額の算出の基礎としていました。

が、

4月より、一番最初に出産手当金なり傷病手当金なりが支給された日を含む過去12ヶ月の 標準報酬月額平均 で額の算出をすることになりました。


ということは、
今までの計算方法でいくと。。

例えば、休んだ日の標準報酬月額が 200千円 だったから1日あたり 4,500円 程度もらっていた。
なのに、4月から計算方法が変わって平均で算出する事になったから 4,200 円しかもらえない。
なんていう事が出てきたりします。

逆もまた、もちろんあり得ます。
感覚的にはそういうことになります、



《1日あたりの額の計算式》
(支給開始日以前の継続した12ヶ月間の各月の標準報酬月額を平均した額) ÷ 30 × 3分の2



詳細は、協会けんぽのHPに載っておりますので、そちらで確認して下さいね!
↓ ↓
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat315/sb3090/r148




そして、大事なことをもうひとつ。

皆さま、
今回、なぜ出産手当金や傷病手当金の額の計算式の改定が行われたと思いますか?


なんで今までのやり方でいいじゃん?
また給付を減らして国民に負担を強いるの?
働けなくて収入がなくて大変なのに助けてくれないわけ?


はい。私もそう思います。
しかし一方で、見過ごせない残念な問題が起こっているのが実情です。

それは、不正受給 。

事業主と共謀して、出産まじかに給料を高くして実態より高額の手当金を受け取ったりとかなんとかかんとか。
気持ちはわからなくはありませんが、みんながみんなそんな事をしていたら 社会保険制度自体が崩壊してしまいます。
自分さえ良ければいい。
そんな気持ちが、巡り巡って結局は自分の首をしめることになるのです。
これは、生活保護や母子手当等にも通じることですね。


社会保障制度は、自ら働いて自らの生活を支える「自助」を基本としつつ、社会保険等の相互扶助の制度によりリスクを分散する「 共助」、自助や共助では対応できない困窮などの状況に対し必要な生活保障を行う「公助」を適切に組み合わせることによって成り立っています。
不平不満を言うだけではなく、そういった仕組みを理解する事も私達大人には必要な事だと思います。







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